巷ではランキングが溢れかえっている。どれくらい公正公平に作られてたのだろうかと疑問に思うものをよく見かける。 ずっと前にテレビをつけると、たまたま料理番組の特集をしていた。20年間の番組の歴史で取り上げた鶏肉がテーマの回の中から、視聴者投票によって選ばれたTop5をノーカットで連続放送するというものだった。僕は料理を結構する。鶏肉というものは、安いしタンパク質、豊富栄養満点で主婦の味方だ。一方で、鶏肉料理のレパートリーは確かに少ない。なるほど、素晴らしい企画だと思って、始まったばかりのその番組を見ることにした。単刀直入に結論を述べると、Top5にランクインした5つの回のうち、3つは唐揚げの回だった。20年も続いている番組だから、かぶる料理も出てくるのだろう。結局、唐揚げの作り方をノーカットで見た後、連続して、ほかの先生の唐揚げの作り方を見て、一つ違う料理を挟んで、また違う先生の唐揚げの作り方を見た。１時間、繰り返し唐揚げの作り方を見て、だいぶ唐揚げに詳しくなった。なるほど、正直すぎるランキングも考えものだなと、その時思った。